言いたい①

言いたい

先日、イラついている若者に遭遇した。
コロナで収入が減った所為なのか。昔から若いとはそんなものだったか。

車の定期点検の時と電気屋さんで8kの洗濯機(40kg)を買って運んでもらった時、彼らの強い憤りのような気持ちを感じた。

『車の掃除なんか整備士の仕事じゃねぇよ!』とか、『時給安いのにこんなでかい物2階まで独りで運んでるんだよ!』という心の怒りが届いた気がした。ごもっともです。お掃除なんか頼んですみません。大変な肉体労働にはもっと高い給料を払ってあげて欲しいです。

私も肉体労働と夜勤をやっているので大変さは少し分かります。
でも最近、国の政策のお陰で有難いことに給料が少し良くなりました。有難うございます。
少し上がっても社会保険料で回収されたり、最近では物価も上がってきて相殺されているけれど。

私は昔から思っていた。
この資本主義社会で人々は皆幸せなんだろうかと。今の資本主義社会を全面的に否定する気は全くないけれど。
基本的には今の社会が好きだし、日本が大好きだ。

お隣の国やその上の国の政策ややり方には抵抗を感じるし、将来は我々西側諸国のような考え方の国に変われば良いのにと日々願っている。

私は以前から、日本のように十分で高度な供給力と需要の仕組みが出来ている国なら、お金が滞りなく循環することに重点をおいて政策を考えれば、多くの問題が解決されるのではないかと思っている。借金、借金と言うが、お金が十分に循環していれば何も問題はないではないか。お金は、ただの道具なのだから。
永遠に借金が無くならなくても経済活動が円滑に続いてさえいれば、特定の誰かが責任を取る必要もない。借金を悪として政策を批判する材料としているだけで、借金が悪でなければ批判する理由も無くなる。

借金が悪という凝り固まった考え方を変えれば、問題は解決する。
実際、個人なら何億の借金でも自己破産が許されるほど、日本の経済は成熟しているではないか。あの借金の帳消しで命を取られることはない。それに汚職で女性に貢いで消えた何億もの金も財政の借金の中に入っているとしたら、なんでそんなお金の返済まで関係のない国民が背負わなければならないのか?となる。そんな借金、帳消しにしたっていい。

私たち人間は、簡単な算数が出来る所為で、計算の答えに囚われている。10から12を引く引き算が出来る私たちは、マイナス2という答えを出し、マイナスを大騒ぎして、単純に悪者だと判断している。経営に借金はつきものの筈なのに。

個人の給料を上げればインフレになるとか、財政出動をすると、どこからそんなお金が出るの?結局、増税か?とか文句が出るかもしれないが、固定観念を変えないと負の思考からは抜け出せないし、幸せを手に入れることも難しい。

私は今介護の仕事に就いているが、国の政策で介護の給料が少し上がった。その財源は消費税で賄われている。プラスマイナスの帳尻を合わせる為だ。
しつこく何度も言うが、皆が幸せに暮らすためにお金に対する考え方を変えた方がいい。

既に仮想通貨だといってお金に相当するものの資産も世の中に倍増している
それで帳尻を合わせているつもりか?と思う。
仮想通貨ばかりではない。昔から絵画や骨董品に突然法外な価格が付けられる。そこの価格設定はゆるいのに、何故勤労には厳しい評価が続くのか。
結局、一部のお金持ちの皆さんの為の世の中なのか?優越感を感じ続けたい?まあ、少しは否定しないけれど。
全員が平等なんて無理だし、競争原理もある程度必要だと思うし。

お金持ちは、基本的に今の資本主義を変えたくないだろうと思う。
でも、反対思想の人達がこんな世界はぶっ壊したいと思って核爆弾を使ったりしたら、この素晴らしい社会は終焉を迎えてしまい元も子もなくなる。現に追い詰められて迷っている国があるが、それだけはやめてほしい。

もっと労働の価値も高めても良いのでないかと思う。
人間にしか出来ない心配りの価値をもっと評価して高い価値を与えてほしい。
時給1000円を1050円にするなんて、そんなみみっちい額でなく、そうだなせめて2倍の2000円、将来は3倍の3000円位・・・。
お金持ちの皆さんが心地よい気分になれるのも、洗練されたおもてなしがあってのことだ。その洗練されたおもてなしを生み出すにはお金がかかっている。積み上げられた個人の知識、教養、ノウハウ。
個人の仕事は、その人の力量によって一律の時給では決められない。そういう考えが世の中に全くない訳ではないが、例えば配送、掃除などを単純労働、誰にでも出来る仕事というカテゴリーに入れて低賃金が当たり前、みたいな考えを変えてほしい。
どの仕事も単純そうで単純ではなく奥が深い。まだロボットには出来ない仕事がたくさんある。総合的な判断力、きめ細やかな気配りなど人間の価値を再認識してほしい

それに人には向き不向きもある。皆が皆、器用に起業できるわけでもない。リスクを好まない人もいる。単純労働を好む人もいる。
多様な人々がいるからこの世界は豊かなのだ。

まぁ、ロボットが開発されてロボットが出来る仕事はロボットに任せたいけれど。それが、すぐに実現できるところまでは来ていないのだから、まだまだ人間の単純な労働も必要だと思う。

さっきの続きで財政政策の話だが、帳尻を合わせるなら仕事に対する対価が有る状態が基本だと思う。新しい雇用を生み、そこに対価を投じる。昔、ケインズという経済学者のことを習った気がするが、私は昔から公共投資に賛成だ。
日本は2000年に介護保険を創設し、結果的に新しい雇用を作り出している。介護に関わる経済はロボット化、IT化を含めてこれからますます拡大の余地がある。
こういった形の公共投資は大いに賛成だし、これが正しい財政政策だと思う。雇用を作り、それが需要を生み経済活動を大きくする。これまでの日本の政策は間違っていないし素晴らしいと思う。
先に公で作り上げ、民へ移行する。
他の分野でもやるべきだ。地球環境の改善や人間の生活に足りない物はまだたくさんある。

そう思うのだが、政治家の皆さんはそれらの功績を自らが分かっていない。反対派に攻撃されて、それをそうかもしれないと受け入れてしまう。悪い側面を反省する事も大切だが、これまでの実績にもっと自信を持って頂きたい。

話が少し逸れるが、私が思う仕事とは物流に関わっている全てが含まれる。(仕事は供給側に解釈されがちだが、需要の大切な構成要素でもある。)
だから、お年寄りが買い物をしたり、病人が病院へ行って治療を受けたり薬を飲んだり、障害を持つ人や子供、障害を持たない子供が学校へ行ったり、遊んだり、赤ちゃんがミルクを飲んだり。そこには必ず、物やお金が使われ、経済活動の要素となっている。
対価を払うためにお年寄り、病人、障害を持つ人たち、赤ちゃんを含む消費者には十分なお金が必要だ。個人が十分なお金を持つことで色々なものの需要が生まれ、個人も社会も豊かになる。

私は30年位前に自費で本を出版していて、そこにも似たようなことを書いた気がする。その頃から基本的な考えは変わっていない。(しかしその本は未熟で、製本が届いた後、恥ずかしくて1ページも開いて読んでいないので記憶が曖昧だが。)
そういうわけで、著名な方々が個人にお金を配れと言っているのを真似して言っているわけではない。

それに、お金を配るのも良いとは思うが、雇用を作って需要を生むのが大切だと思う。
問題なのは、お金が一定の場所に貯まったまま動かない状態が問題で、何より大切なことは潤沢な資金が需要と供給を伴ってスムーズに循環することだと思う。

繰り返しになるが、私は行って欲しい公共投資がある。
汚れた地球をきれいにするための公共投資だ。はげ山を無くし海をきれいにしたい。
現在の公務員等の職を増やしてもいいと思う。雇用を生み財政出動し、科学や技術を使って今あるインフラのように整備、構築していく。公務員等を削減するのではなく、高い給料を払って有益な仕事をしてもらえばいいと思う。

飲み水を確保するためや下水道を整備したりや家庭ゴミを片付けたりするために科学や技術を駆使してきたように。徐々に、民間で衣類などの資源の再利用を行って成功している起業家も出てきているが、そういう事業を政治主導で行っても良いと思う。
老朽化しているインフラの公共投資も必要だし、文化の保存、自然保護など、事業化できる素材は山ほどあると思う。

これまで政府は、いろいろな公共事業を民営化してきた。それは日本の経済が成熟して来た証だと思うし、国民の能力が全体的に上がったからこそ為し得たことだと思う。民営化しても存続を続けられる有能な国民が増えたからだ。

IT化、ロボット化で職が無くなるという発想に囚われて流される事なく、我々有能な国民のそれぞれの持つ良い面、個性、得意分野を生かせる仕事を生かせる人材に与えて、皆が幸せに生きられる社会の実現を目指してほしい。

考え方を新たに将来民営化出来る事業を今の政策として国が始めて国のGDPをあげる時だと思う。
借金の辻褄を合わせようとして節約をする議論ばかりでは経済活動は衰退するだけだし、働く場所がなければ経済の循環がうまくいかない。

これまでの日本を支えて来た政治家の方々には、反対意見に対抗する理念と論理をしっかり持って、もっと強く主張してほしい。反対意見にいちいち動揺して流され、屈しないでほしいと思う。揚げ足取りの政策批判に論破されないでほしい。
同じ考えの仲間と協力して、揚げ足取りの政策批判に打ち勝つ姿を見せてもらいたい。

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