9月5日、財務省から来年度一般会計概算要求・要望額が発表された。総額が114兆3852億円で過去最高額だそうだ。
そのうち国債費の増加で賄われる額が28兆円あり、それらは政府の借金の返済や利払いに当てられる。今年度より2兆円多い予算となっており利払いだけで1兆円増加している。日銀が金利の上昇を容認する政策を進める方向へ修正することにより、10年物の国債金利を昨年の1.3%から今年は1.5%で設定し計算したことにより利払い分として1兆円増えるとのことだ。(NHKニュース解説時論公論、参考)
それら利払いのお金はどこへ払われることになるのか。
日本の中央銀行である日本銀行は日本国のものだ。と私のブログ"増税反対3”に書いたが、私は、日銀は100%、日本の資本で成り立っていると思っていた。しかし改めて確認してみると、実際は、日銀は55%が政府からであるが、残りの45%が民間からの出資となっていた。しかも、1882年から東京証券取引所に上場している。株式としてではないが、出資証券として日本銀行(8301)の資本の売買を行うことができる。
ということは単純に45%の民間の日銀株保有者が、先ほど書いた利払い金2兆円を受け取るということだ。国債発行の資金がそのまま、民間企業のふところへ入る。また、114兆円に対して28兆円は政策とは関係ない、使えない?、使わないお金ということか。(単純計算で4分の1)
日銀の株主は、300社位あるらしく、SBI証券、三菱UFJ銀行、日本生命、みずほ銀行、三井住友銀行、楽天証券、JPモルガン証券、明治安田生命保険、ステート・ストリート・バンク・ウエスト・トリーティ505234、SSBTCクライアント・オムニバス、・・・と続き、外国企業も多数入っている。https://s.kabutan.jp/shareholder_ranking/stocks
(また、国債の利払いの流れとは別に、日本企業の株主自体に外国資本がたくさん入っているので、そちらの利払い金(配当金)もかなり国外へ流れている。このことは多くの方がご存じの事と思うけれど。)
なるほど財務省が借金だと豪語する理由はここにあるのかと思った。日銀の45%の株主に対して利払いの義務がある。
外国の資本に対して多額の利払いを行っているということだ。
日本政府が、日本企業を守るために日本企業の株式を保有すればすむのに、わざわざ持ち合い(相互の株式を保有する)という形にしているのはどうしてなのか?
民間企業同士の持ち合いなら、資本の移動を伴うM&A手法として自由競争の手段のために利用するというのは理解できるが、日本の中央銀行である日本銀行の資本を民間企業と持ち合う必要性が理解できない。
単に外国資本が日本銀行に入り込む手段なのではないかと思えてしまう。
ただでさえ金融緩和政策とうたって日本のお金を大量に発行し、その資金が国内で循環せず国外に流れ出て、その資金で日本が買われているような気がしてならないし、現在の世界の過度なインフレを招く要因となっているような気がしてならない。
日本は戦後、戦勝国側の誘導に従い様々な意向を受け入れてきたが、このままゲームの主導権を握られたままでいいのか?相手側の巧妙な論理に絡め取られ、それが良いことだと錯覚したまま邁進してしまっていいのか?と思う。
複雑で巧妙なしくみが出来上がっているが、そこを打破する方法を模索するべきではないだろうか?せめて政府の借金の返済、という考え方は変えてもいいのではないだろうか。
借金の返済ではなく、借り換えと言うべきだし、借り換えなら大騒ぎするまでもない。
法律がそのようにうたっていないのなら、法律を変えた方がいい。
日本国の主権を取り戻してほしい。
R5.9.14
ブログを書くために日本企業の事務機器を使っていますが、先日ネットに繋いだところサイバー攻撃を拾ってしまったのか一部使えなくなってしまい、投稿が遅くなってしましました。様々な日本企業の事務機器もインターネットで安全に使えるように、世界が広い心で対応してくれると良いのですが。
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